交渉金額の求め方
土地の理論価格の算出法(公共会社/プレイ人数:5人 状況:1周目)
公共会社の2つめの土地はいくらで売買されるのが良いでしょう。
条件は5人でのゲーム。全員が1周したところ。あと2.5周でカラーグループが揃い、殴り合いが始まると仮定します。
殴り合いが始まると公共会社は抵当に入れて、より投資効率の良いカラーグループでホテルや家を建てることになるので2.5周後までで、どれだけ回収できるかを計算し、そこから理論売買価格を求めましょう。
① 現在の価値(1つめの公共会社の土地)を算出する
①-A 目標周後までにいくら稼ぐ(レンタル料が入る)のか?
まず、1つめの公共会社の土地は$150で購入しています。
しかし、1周につき$4.14のレンタル料を得られ、5人のゲームですから、2.5周後のレンタル料合計=$4.14×2.5×4(人)=$41.4となります。
①-B 目標周後までに相手はいくらレンタル料を失うのか?
Aのレンタル料は相手4人からもらうこととなるため、相手が失うレンタル料は、$41.4÷4(人)です。
①-C 目標周後にいくらで売れるのか(抵当価格以上で売れるのか?)
2.5周後に$150の公共会社を$150で他人に売れるかを検討すると、抵当価格+α($100程度)と思われるので、▲$50の評価損が予想さる。
①-D 現在の価値が算出できる
よって、1つめの公共会社の土地の現在の価値=$150(原価)+$41.4(①-A)+$41.4/4(①-B)-$50(①-C)=$152と言えるでしょう。
さて、2つめの公共会社の土地も同様に計算してみましょう。
② 2つめの公共会社の価値を算出する
②-A 目標周後までにいくら稼ぐ(レンタル料が入る)のか?
1周につき$20.69のレンタル料を得られ、5人のゲームですから、2.5周でレンタル料=$20.69×2.5×4(人)=$206.9となります。
②-A’ 2つめの公共会社を購入することで増加したレンタル料はいくらか?
2つめの公共会社の土地を手に入れることによるレンタル料アップは$206.9(②-A)-$41.4(①-A)=$165.5となります。
②-B 目標周後までに相手が支払うレンタル料の増加分はいくらか?
相手が失うレンタル料の増加分は、$165.5(②-A’)÷4(人)です。
②-C 目標周後にいくらで売れるのか(抵当価格以上で売れるのか?)
2.5周後に$150の公共会社を$150で他人に売れるかを検討すると、公共会社1件のみの場合とは異なり、2件合わせて$250での売買は十分可能である。
評価損・評価アップともなく2つめの公共会社は$150で売ることができるとする。
②-D 現在の価値が算出できる
よって、2つめの公共会社の土地の現在の価値=$150(原価)+$165.5(②-A’)+$165.5/4(②-B)=$356.9と言えるでしょう。
③ 交渉での利益分配
そこでAさんがBさんに2枚目の公共会社の土地を売る場合を考えてみましょう。
Aさんは$152の価値の土地をBさんにいくらで売ればAさんもBさんも同等の利益を得ることができるのでしょうか。
③-A 独占による価値の増加
Aさんのもつ$152の土地がBさんに売買されてBさんが独占すると、$357の価値に上がります。
一方が独占することで、$357(②-D)-$152(①-D)=$205も価値が上がります。
③-B 利益の分配
Aさんは$357でBさんに売買すればよいのでしょうか?
この場合、Bさんは売買によって利益はなく、Aさんは$152の価値のものと$357で売ることができ、Aさんの$205の得となってしまいます。
それでは、$205÷2=$102.5ずつ利益を分けるべきでしょうか?
モノポリーの世界ではインフレ(*1)が起こります。時間と共に現金の価値が下がっていきます。
現金を持つ方が有利ですので、Bさんに利益を厚くして、利益はAさん$85、Bさん$120と分配するとします。(インフレ率から妥当)
*1:1周毎に市場には$200×5人=$1000の現金があふれます。
元の現金が$1500×5人=$7500のため、モノポリーの世界では、時間と共にインフレ(現金の価値が下がる)ことが起こります。
③-C 売買価格の決定
売買価格は、AさんがBさんに$152(①-D)+$120(③-C)=$272で売買するべき。
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